G*Girl
[短編連作/不定期]ラブコメ×擬人化×????
僕の初恋の女の子、小羽ちゃんには誰にも言えない秘密があった。
僕にトラウマを植え付けるその秘密とは――!?
G*00-初恋理論①-
茶山小羽。
その黒い髪は、細波のように優しく漂う。
その白い肌は、永久に溶けることのない雪のように穢れを知らない。
その栗色の瞳は、豊穣の神を宿したかのように大らかに揺れる。
そして、その笑顔は、太陽が降りてきたかのように人に温もりをくれる。
誰もが彼女を好いていたし、なんならクラスは彼女を中心に回っていた。
人を惑星に例えるなら、彼女は爛々と輝く太陽だ。
彼らを物質に例えるなら、彼女は引力で全てを支える地球そのものだ。
……なんてそれは僕の主観だからこそ考えられる持論でしかないのかもしれない。
それでも、彼女は人気者だったし、僕はそんなクラスが大好きだった。
……いや、それは少し違うか。
言い訳せずに言おう。自分に正直に答えよう。率直な意見を述べよう。
偽らざる僕の本音は、いつだって一つだった。出しうる回答は一つしかない。
単純な数式だ。A=Bだ。そんなシンプルな回答だ。
悩むまでもない。考え込むまでもない。
僕が好きなものは、クラスではない。その空間そのものではなく、その中央にある存在。
核心を好きだからこそ、好きだと確信できる。
まぁ、なんというか、ええと、つまりアレだ。
声を大にしては言えないけれど、詰まるところ僕は。
小羽ちゃんのことが好きなのだ。
G*01-初恋理論②-
初めて出逢ったときから、僕は恋に落ちていた。
「初めまして、茶山小羽です。よろしくね……」
ちょっとはにかむような上目遣いで挨拶されたときから、僕のハートは鷲掴みだった。
赤らんだ表情といい、うっすら濡れた瞳が輝く様子といい、僕はなんだか直視するのもおっかなびっくりで、「エマ……キミヒト……デス」とカタコトの挨拶しか出来なかった。
「あれ……? 外国人の方なの……?」
なんて、真面目に訊いてくるのも今思えばおかしな話だったけれど、「ボク、……ニホンジン」とガタガタ震えながら答えた僕はやはり相当に意気地なしだったと思う。
「? ……? ……?」
と頭にいくつものクエスチョンマークを浮かべている小羽ちゃんを見ているうちに段々と落ち着いてきて。そしたら今度はなんだかおかしくなってきて。
小羽ちゃんの方も、僕が挙動不審なだけなんだと察したみたいで、結局、二人してお腹を抱えて笑ったりした。
そんなこんなで、少しずつ打ち解けてきた僕らは、次第に普通のクラスメイトとして接することが出来るようになってきていて。
たぶん僕らは友達と呼べる関係になっていた。
それからまたしばらくして。
僕らは二人で花火を見ていた。
いろんな偶然が重なって、僕らは花火を見ることになって、そしてたまたま二人きりになった。
やがて花火が止んで、静かになった頃……。
一向に動こうとしない小羽ちゃんを、どうしたのかと見つめていると。……その横顔は赤らんでいた。
花火に感動して……? いや、そんなまさか。でも、じゃあ何だ……?
小羽ちゃんはガバッと振り向くと勢いよくこう言った。
「あのにぇっ!」
盛大に噛んでいた。途端にその小さな耳まで真っ赤に染まる。
ゴ、ゴホン……、と咳払いしてごまかすと(もちろんごまかし切れているとはとても思えないけど)、もう一度「あのね……」と切り出した。
「ずっと言いたくて……。でも怖くて言えなかった。ずっと伝えたかった……。ずっと言いたかったのっ!」
差し迫ったような表情。緊張が僕にも伝わってくる。伝染してくる。指先がぷるぷると震え出す。
「わたし、わたし……っ!」
喉が詰まる。多分言いたいことは分かっている。分不相応な気はするが、僕も男の子だ。何となく分かる。
どうせ言うなら、僕が言わねばならないことだったと思う。当然、僕も声を絞り出そうとした。
けど、出ない。
まるで筋肉が麻痺してしまったみたいに、全く動かない。呼吸すらおぼつかない。
ああ、情けない。彼女があんなにも勇気を振り絞っているというのに。僕は指先一つ動かせない。
そうこうしている間に、小羽ちゃんは動き出す。僕よりも先に行動を起こす。
女の子の方が成長が早いとか、女は度胸だとか、いろいろ言うけれど、少なくとも僕よりも小羽ちゃんは、強い女の子だった。
『あなたのことがっ、……好きでしたっっ!!!』
その声は、はっきりと僕に届いた。
それはもう嬉しくて、吐きそうなくらい嬉しくて。泣きそうなくらい嬉しくて。なんなら漏らしそうなくらい嬉しかった。
けど、何度か目をしばたたかせて、なんとか潤んだ視界を確保したところで、その異様な光景に気づいてしまう。
小羽ちゃんがいない。
どこにもいない。
女の子の影も形もない。
そんな。そんな馬鹿な。
僕は夢を見ていたのだろうか。
周りを見渡して、遠くを見つめて、やはりいない。どこにもいない。
分からない。意味が分からない。全部、夢……?
僕が今まで好きだった女の子も。出逢いも。思い出も。全部、夢……?
そんなの嫌だ。絶対に嫌だ。
僕の全部なんだぞ。小羽ちゃんに出逢ってからの僕の全ては小羽ちゃんと共にあった。
好きになった女の子のために全てを捧げて生きてきたんだ。
彼女がいないなら、僕は生きている価値なんてない。生きている意味なんてない。
僕は、僕には、小羽ちゃんが必要なんだ。
それが夢だなんて、ありえない。ありえないよ……。
嘘だ。嘘だっ! 嘘だっっっ!!!!
「小羽ちゃんっっ!! 大好きだぁぁあああああーーーーーーーーーーッッッ!!!!」
僕は叫んだ。力の限り叫んだ。絶叫だ。周りでざわざわ……、と人がどよめいている気がするが、そんなことはどうだって良かった。
この苦悩を、この苦痛を伝えずして何を伝えればいいんだ。
いるかどうかも分からない。でも、僕はこの気持ちだけは押し殺してはいけないんだと思った。
そして何より、そうするしか僕はこの気持ちを消化できないのだと思った。昇華できないのだと思った。消火できないのだと思ったのだ。
そんな、僕の渾身の叫びに、答える者がいた。
『嬉しいよっ!! 君人くんっっ!!!』
小羽ちゃんが、応えてくれた。
相変わらず姿は見えない。けれど、言葉は通じる。気持ちは通じる。
理屈はさっぱり分からないけど、届いているなら、それだけでいい。それだけで構わない。
だけど、もし。もしも、叶うなら……。
もう一度、触れたい。もう一度君の手に触れたい。
暖かな感触を、感じたい。
『君人くんっ! 君人くんっっ!!』
小羽ちゃんが呼んでいる。
僕を求めてくれている。
もう一度君と逢えるのなら……。
もう一度笑い合えるのなら……。
僕はどんな対価だって払ったっていい。
だって、僕は小羽ちゃんのことが、大好きなんだから……ッ!
そうして僕は、腕を広げた。
彼女を受け入れるために、抱き寄せるために腕を広げた。
小羽ちゃん、小羽ちゃん……!
見えなくたっていい。どんな姿であってもいい。
君のことが好きだから、どんな姿であっても抱きしめてあげよう。
この両手は、小羽ちゃんのためにあるんだ。
僕の身体は小羽ちゃんを支えるためにあるんだ。
なんならそのために死んだっていい。
こんなに誰かを好きになったのは、初めてなんだから。
だけど、その胸に、というか顔に、飛びついてきたものは僕の想像を超えていた。
だから僕はその場で意識を失ったんだ。
だって、しょうがないだろ。
長い触覚。茶色い羽。六本の足に平べったいボディ。
言わずと知れた頭文字Gが僕の顔に引っ付いてきたんだから。
G*02-初恋理論③-
「……驚いたよね?」
小羽ちゃんの膝の上で目を覚ました僕は、その長い睫毛を下から眺めながら、ポツポツと語る声に耳を傾けていた。
「わたし、実は……、人間じゃないんだ……」
それは余りに酷薄な告白だった。
見ようによっては、荒唐無稽ですらあっただろう。それくらい陳腐で嘘くさい話だった。
でも、彼女の口振りは。そして、その痛烈な独白は、そんな邪推をことごとく否定させた。
彼女の正体は昆虫で。更に言うならばチャバネなアレで。いわゆる害虫で。彼女の一族は、人に変化する能力を得た特殊な進化形で。そうして人の世に交わるようにして暮らしていて。
だけど、その変化(人化と言うらしい)は、恒常的な変化ではなくて。だから酷く力を失ったり、動揺したりすることで、その変化が途切れてしまったりすることもあるらしくて。
大好きな人に告白しようと思ったら、緊張しすぎて人化が切れてしまったらしい。
「わたしは、みんなに嫌われてしまうような害虫だけど。……それでも、好きなの。あなたが好き」
大きな瞳に涙が浮かぶ。綺麗な雫が揺らめいている。
「黙っていなくちゃいけない。何度もそう思ったの。……でもムリ。我慢すればするほどに……痛くて、辛くて、苦しいんだもん」
声は細く、弱々しい。でも、その意思はどうだろうか。
その眼差しには、強い意志が感じられる。
「我慢なんてしたくない。大好きって言いたい。もっとずっと一緒にいたい。もっと仲良くなりたい。枝間くん、わたし……」
いい加減に、僕は膝枕から顔を上げた。
そんな痛々しい訴えを、座して(寝て?)聞くなんて僕には堪えられなかったのだ。
「茶山さん……」
いつまでも先手を取られ続けるわけにはいかない。さすがに下の名前で呼ぶのはちょっと気恥ずかしかったけど(もちろんさっきみたいに咄嗟の時はつい呼んじゃうんだけれど)、僕は割り込むように言葉を接いだ。
初めて逢ったときから、可愛らしい小羽ちゃんが好きだった。
いつだってほのぼのしていて。僕をほのぼのさせてくれて。いつだって魅力的な笑顔で僕の世界を照らしてくれて。僕の心に暖かい温もりを与えてくれて。僕が困ってるときにはいつだって優しく声を掛けてくれて。悲しんでるときだって心配掛けないようにいつも笑顔を見せてくれて。そのときばっかりは、嘘なんか吐いて欲しくないな、なんて思ったりしたものだけれど。それでも、嘘を吐かざるを得ない状況だったのは、その正体を知れば自明のことで。
僕が救われた分を――というには、その差はあまりに大きいものかもしれないけれど――、恩という形で返してあげたい。ううん、返さなきゃいけないと思うんだ。
……いや、返さずにはいられないんだ。僕は。
僕が救われた分、彼女を救いたい。
僕が癒やされた分、彼女を癒したい。
そのためなら、彼女の正体なんて、取るに足らない事実じゃないか。
だから、僕は小羽ちゃんの頬に触れる。
その頬は、柔らかく、そして暖かい。
赤く染まった顔で、小羽ちゃんは目を細めた。小さくて、今にも壊れてしまいそうだ。僕は両手で支えるようにして、その顔に触れていた。
緊張で胸がドクンドクンと跳ねる。口から飛び出してきそうなくらい高鳴っている。
僕だけじゃない。たぶん小羽ちゃんも、緊張している。頬越しとは言え、僅かに脈拍が伝わってくるような気がする。
「なんか、キンチョーする……」
僕がそう言うと、緊張という言葉に小羽ちゃんはやや身体を強ばらせながら(キンチョーという響きから某殺虫剤を思い浮かべたのではないと思うが)、くいと顎を浮かせる。眉間には皺が寄っていて、なんだか注射を待ち構える子供みたいだなと思って、僕は少し肩の力が抜けた。
……あれ? というか、何だ? なんかこのポーズ、あれみたいだぞ……?
顎を上げて、目を瞑り、おまけにちょっと背筋を伸ばしている小羽ちゃん。その顔色は真っ赤で、口元はなにやら、もにゅもにゅと蠢いている。
加えて、僕はというと、そんな小羽ちゃんの頬に両手を添え、ベンチに腰掛ける小羽ちゃんに対して向かい合うように立っている。その整った顔は存外に距離が近い。さっきまで膝枕体勢だったせいもあって至近距離だ。鼻息も当たりそうなくらいに。
眼前には小羽ちゃんの潤んだ瞳がある。目を細め、緊張に身体を震わせているが、そんな小さく縮こまった様子も実に可愛らしい。
……え、ひょっとして、キスしてもいいの……?
いやいやいや、ダメだろう。何考えてんの、僕。動揺に動揺を重ねて自分の欲求を正当化しようとしてるんじゃないの? ダメダメダメ絶対にダメ。ダメ、絶対。許されないよ、さすがにそれは。
小羽ちゃんだって、きっとそんなつもりじゃないに決まってるよ。いきなりチューしようとしたら怒るに決まっている。
……いや、確かに好きって言われたよ。パニクってていまだに実感ゼロだけど、嘘ではないと思うよ。
けど、だからってして良いことと悪いことってものがあるわけだよ。そしてこれは明らかに後者なわけだよ。それはつまり、『好き→からの→大嫌い』だってありえるわけだよ。なんなら『好き→からの→死ね、便所虫』くらいだってありえるだろう。
よくよく考えれば『害虫』からの『害虫呼ばわり』ってことになるわけだけど、それ以前にそんなことしたら僕は『女の敵』になっちゃうんだから、害虫呼ばわりくらいはむしろ当然の呼び名とも言えるかもしれない。むしろ推奨されるかもしれない。誠に遺憾ながら。
とはいえ、じゃあ、この体勢はなんなのだろう。
傍から見れば、どう考えたってキスシーンだ。テレビの中で流れていたら、両手で顔を覆うふりして指の間からガッツリ覗いちゃう系のワンシーンだ。
勘違いとしか思えないシチュエーションなんだけど、勘違いとは思いがたいシチュエーションでもあるわけだ。
困った。これは実に困った。八方塞がりというやつだ。押せども引けども着地どころが分からない。
……素直に聞くしかないだろうな。
「……えっと、その……。そんな顔されたら、僕も男の子としては、止まれなくなっちゃったりするんだけど、……えと、だいじょぶ?」
結構控えめに、それでいて大胆なことを訊いたもんだと思ったけれど、それでも小羽ちゃんはこくりと、頷いた。
……マジかよ。マジなのかよ。
ついに来ちゃったのかよ。こんなシーンが。甘酸っぱくてホロ苦い青春模様というやつが、ついに僕のところにもやってきたのかよ。
ラブコメの神様は僕を放置プレイなんかしなかったんだ。今まで憎んで済まなかったよ、神様。父さん、母さん。僕を生んでくれてありがとう。僕、ようやく分かったよ。僕の生まれてきた意味が。……このためだったんだね。
今日この日のために僕は生まれてきた。この日のために今まで生きてきた。
さよなら、十五年間共に過ごした喪男時代よ。僕は今、ファーストキスを捧げます。
――行って参ります。
心の中で両親に、そして僕を育んできた全ての存在に感謝しながら、僕は少女の身体を引き寄せて……。
そのまま……。
ポンッ!
気のせいか、変な音が聞こえた気がしたけど、僕は止まれなかった。そしてその刹那。僕は止まれなかったことを一生後悔することになる。
ん……? なんだこれ?
口の中に広がる堅い感触。明らかに想定していた感触と違う。人の身体ではない何か。
ところどころ尖った何かがブスブスと口内に突き刺さっているんだが……。
目を開ければ、そこには着物姿の少女はいない。着物だけが残されている。
少女の頭に付いていたリボンだけが眼前に垣間見える。僕の口元から伸びている……?
いや、口内に侵入しているものの胴体にリボンが巻き付いているだけだ。
それは……。その物体は……。
「ぎにゃぁぁぁああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」
寂れた公園に一人の少年の絶叫が響き渡った。
――
「……あ、頭ごと食べられちゃうかと思いました……」
なんて言いながら僕のよだれで濡れたであろう髪をハンカチで拭いながら、小羽ちゃんは真っ赤な顔で俯いていた。
なにはともあれ。
――そうして、僕らは付き合うことになった。
結局、ファーストキスもできなかったし、それどころかトラウマばかり植え付けられた今日だったけれど。
僕と小羽ちゃんの恋人生活は、この日を境に始まったのだった。
to be continued...
あとがき-初恋理論-
◆コンセプトとか
どうでもいいけど、コンセプトとインセクトってどこか似てるよね。
とまぁ、それはともかく。
擬人化ものというのはラブコメの中でも、結構定番なのではないかと思うのですが。
じゃあ擬人化の中で最悪なシチュエーションってなんだろう。
そんな問い掛けから生まれたのがG*Girlです。
ゴキだからGという安直なネーミングでしたが、害虫などとも掛けていたりします。
それはともかく。
ラブコメの定番というのはいくつか方向性がありまして。
相思相愛だけど種族や年齢に違いがあるとか。相思相愛だけど素直じゃないとか。
んで。今回は種族を選択し、その中で一番インセクト……じゃないインパクトがありそうな題材をチョイス。
虫なんて大嫌いだぜ! という方にもお楽しみいただける(ような気がする)作品を目指しました。
◆茶山小羽|ちゃやまこはね
チャバネだから『茶』と『羽』が付く良い感じの名前を模索しました。ベタだけど良い感じだと思います。
性格もシチュから考えまして、純朴で人懐っこくて可愛くて愛嬌がある(だけど正体はG)という……。
可愛いけど素直に受け入れづらいこの感じはラブコメとして最高の素材なんじゃなかろうかと小一時間語りたい今日この頃。
……設定として。
正体に戻っている間は喋れませんが、テレパシーで思いを伝えることが出来ます。
正体に戻ると、着ていた服はその場に残ります。なお、リボンは(胴体に)くっついたままです。
描写はありませんが、ピンクのリボンを愛用しています。大きさは、正体に戻ったときでも動作に支障がない程度。
……余談として。
普段は君人のことを枝間くんと呼んでいますが、頭の中では君人くんと呼んでいる模様。
◆枝間君人|えまきみひと
人間だから『人』と『間』の字で構成しました。
ヒロインとくっつけそうなキャラとして練ってます。ほんわかにはほんわかを当てた方がいいかなーと。
……余談として。
普段は小羽を茶山さんと呼んでいますが、頭の中では小羽ちゃんと呼んでいます。
◆【恋愛理論】
分かりやすい話として作成しましたが……。
どうにも読みにくい構成になっちゃったような気がしています。
後半は良く書けたと思っているのですが、中盤までは説明とあらすじでしかない……。
序盤をきっちり描写すると、お話のインセクト……じゃなかったコンセプト(しつこい)がズレるということで飛ばし気味でとにかく目的のシーンまで駆け抜けてみたのですが……。
もう少し良い構成はなかったものだろうか。なんて思って、一瞬、後悔しつつ公開をためらったお話です。
◆今後
気に入っているのでシリーズ化したいです。
とりあえず、二人の嬉し恥ずかし(?)なハプニングをもうちょっと書き増したい。
それと新キャラとかいろいろ。
乞うご期待。
◆予告
めくるめく、小羽ちゃんとの恋人生活の始まりだぜ!
けど、その正体は実は害虫!? やはり、ハプニングは避けられないのか……!?
――次回、超進化論(予定)!