テリ通


旧テリ通

さて、なんだか突然始ってしまった当コーナー『テリング・ウェイ』、パーソナリティを務めるのは容姿端麗、頭脳明晰、品行方正と三拍子揃った無敵剣客小町こと私、フライヤ=ルクセフィアと。

 ぽっと出、噛ませ犬、三枚目とこれまた三拍子揃った似非関西弁野郎ことジン=フラッドでお送りするトーク番組系Q&Aコーナーでっせ!

まぁ全部をジンに任せると、下らない方向へ徐々に徐々にシフトさせられていった挙句、いつの間にか打ち切りとかに追い詰められそうだから、メインで喋るのは私、ジンは時々絡んでくるだけの端役として捉えてくれて構わないから。

 なんやエライ言われようやな。

あら。否定できるの? どんな質問が来ようと、或いは全く一ミリも来なかろうと、全ての状況に対して柔軟かつ適切な対応が出来ると、そんな思い上がりみたいな世迷言を真剣かつバカ面で熱心に懇切丁寧ご説明してくれるとそういうこと? だったらさあさどうぞ存分に語らってみなさい。私は勿論、もしかしたら見てくれている視聴者をすら全員納得させてくれるというのなら、私の持つ全ての権限で以てその場を用意させてあげてもいいんだけど。ただその場合、もし視聴者はおろか私すら納得させられないような低俗な発言及び言い訳じみた文句しか吐けないようなら、その後の貴方の未来にどれほどの災厄が訪れるのかしら。貴方の貧相な想像力では想像もできないでしょうけど、一応訊いておかなければならないものね。繰り返しましょう。否定できるの?

 (こ、怖ッ!)

さて。静かになったところで本題に入りましょうか。
このコーナーでは、寄せられた質問やご意見、或いは来るであろう質問などにあらかじめ答えておいたり、物語や作品の解説などをする自己満足な二次元空間よ。
そもそも二次元のキャラクターに質問コーナーをやらせるって辺りに作者の痛い思考が見え隠れしている訳だけれど、それ以前に意見なんて全くもらったこともないくせにいきなり質問コーナーを立ち上げるっていう思考回路がなんだか悲惨を通り越して憐れみすら浮かんでしまうという、まぁそんな私の心情なんかは置いておくとして。
それにしても、既に原作とキャラが違うんだけれどコレどういうこと……?

 そりゃ、しゃーないやろ。なんてったって作者は素人なんやから。
 そのうえ今さっき書いたばっかの新キャラでコーナー立ち上げようってんやから、無茶ってモンや。

ええ、そうね。一応説明を加えておくと、私やジンは『緋き暴風の炎龍-SCARLET IRIS-』という小説に出てくるキャラクターよ。
それにしても覚えづらいタイトルね。欲張り過ぎて色々入れてよく分からなくなっちゃう典型的なパターンよね。
このお話は作者である碧火亘里が、――これまた厨二病なペンネームだけど――、小学生の頃に温めてたお話を、専門学校卒業ぐらいの時期にwebページで晒し始めた作品ね。
舞台は大雑把に言うと中世から近代くらいの時代をモチーフにしたファンタジー世界で綴られるバトルありドラマありの厨二病全開のラノベ風二流小説といったところかしら。
物語は全4部仕立てでこのお話はその1部目ね。プッ、素人のくせに無駄に大作志向なんだから。
バトルは主に気功術というありがちなネタで戦う感じ。ホラ、気とか生命エネルギーっていうと、ドラゴンボールとかハンター×ハンターとかあの辺に近いでしょ。
主人公はフレア=レッドフィールドという青年で、実は妖精と呼ばれる異種族の生まれなの。
色々あって旅に出るんだけど、そこで色々あって色々あるのよ。

 途中適当やな。

仕方ないでしょう。ネタバレは禁則事項なのよ。
とにかく、そんな作品なの。
そんな訳で今回はスカーレット=イリス、略してイリスカについて語りましょう。

 ところでなんでスカーレット=イリスなのにイリスカなん? スカイリやないんか?

そうね。普通に縮めれば、スカ(ーレット)イリ(ス)になる筈なのだけど、作者は異様にそこにこだわってるのよね。気持ち悪い。

 ちょ……ッ!?
 (キモイとか言うたら、出番減らされんぞ……)

何を今更。元々そんなに出番ないじゃない。プロット上は。

 ちょ、ネタバレ禁止ちゃうんかいッ!!

ふぅ。いいでしょ別にそんな細かいこと。
作者に訊いてみたところ、どうにも元々タイトルをスカーレット=イリスにするかイリス=スカーレットにするかで悩んでいたらしいの。
で結局、語感からスカー(ry に決まったわけだけど、略すんならイリ(ry のイリスカのほうがいい感じだわーってなったらしいのよ。
それからどういうわけかタイトルはスカー(ry で略すときはイリスカにしたらしいって話。
分かった?

 なるほど。折衷案って言やぁ聞こえはええんやけど……

要はテキトーってことよ。
フリーダムとか言えば多少はまともに聞こえるかもしれないけど。

 あんまり良くも聞こえんわソレ。
 ……それにしても第1部ってことはまだまだ序盤ってことなん?

う~ん。厳密に言うなら第1部の真ん中らへんが今書いてるところね。これからアレを倒して色々起きて後始末をしたら第1部は終わりね。
第2部は300年後の何処かからひっそりと始まるの。

 テキトーなんかマジなんかよう分からんな。

マジよ。(どん!)

 マジかい。

第3部は第2部の第1話のちょっと前から始まって第2部の裏側を描きつつ、独自の物語が描かれる。

 おお。ソレっぽい。

だってマジだもの。

 ……

第4部は完結篇ね。今までに出てきた人気キャラもいっぱい参戦してラストバトルへ向かう。
ラスボスがまさかあの人だなんてね。流石の私も予想が出来なかった。

 ……いや、もうやめなはれ。危ないわ。色々と。

まぁそんな話よ。大分長ったらしいから、読むなら気をつけることね。貴方が読みきれるのなら、の話だけど。

 それを言うなら書き切れるなら、ってことにならんか?

良い事言うじゃない。……たまには。

 たまにって……

じゃあ稀に? 気まぐれに? ……ハッ! そうか。これが最後なのね……

 やかましいわ!
 ……んでタイトルの意味って何なん? えっとスカーレットが……

スカーレットは緋色という意味。イリスは虹彩、つまり瞳のことね。

 合わせると、緋(あか)い瞳……なんのこっちゃ。
 あ、いや、ちょい待ち。そういや何回かそないな描写があったような……

ええ、そうね。
フレアがクレアと別れの挨拶をしたシーンとかでそんな描写があった。
それ以外でもちょくちょく出てきているけど、全てが大事なシーンだから……?
っていう深読みも出来なくはないけど、逆にもっと深読みすればミスリードを誘ってるともとれる。
敢えて多用して大事なシーンとそうでないシーンをまぜこぜにしようとしている、とかね。
まぁぶっちゃけるとまだ出て来てないってのが正解なんだけどw
その時になれば今までの描写も一応意味があったんだって分かる……のかしら。

 いや、訊くなや。

緋色とは何か。瞳とは何か。想像していけばそれに気付けるかもね。
あとは、名前の由来でも語っときましょうか。ちょっと面倒だから箇条書きね。
・フレアは火に関する名詞からテキトーに探して辿り着いた、太陽で起こる爆発? の名前。設定はオリジナル。バイオハザード2の主人公と名前が一文字違いなのは、フレアというキャラに慣れ親しんだ後にそっくりなことに気づいて、でもどうしても違う名前が思いつかなかったからそのまま。
・リースは聖剣3のキャラから。ありがちなヒロインの名前として採用。作者は「ヒロインの名前に『リ』がつく法則」を提唱している。設定はオリジナル。マグナカルタに出てくる記憶喪失の少女リースとは偶然の一致。亘里本人が一番びっくりしてたくらい。
・シークはゼルダの伝説時のオカリナのシークから。なんとなく影のあるイメージと語感から。
・フライヤ。FF9のフライヤから。イメージも割と影響を受けてるけど、書いてる間にいつの間にやらシフトしていってこうなっちゃった。
・ジン。幽遊白書の陣から。風属性のイメージとか、ムードメイカーなイメージとか。デザインや喋り方だけは別物。差別化ね。わりとそっくりだけど。
・エイリッド。名前はテキトー。当初はもっとザコっぽい名前だった。イメージはFE封印の剣の剣聖カレル。エイリッドはそんな達人じゃないけど。言うなれば名人くらいかしらね。
他にも語れることはあるけれど、あんまり息巻いてこの先ネタがありませんじゃ困っちゃうから、今日はこの辺で。


――


……ハイ。そんな感じでテキトーにグダグダ私たちが喋っていくだけの退屈なコーナーが出来ました。良かったですねー。パチパチパチー。

 酷すぎる……

次回も更新する度に何かしら解説を挟んだり挟まなかったりテキトーにやっていきますので、退屈な時間を浪費したい方はまたお越しくださいねー。
それではお相手は、フライヤと、

 ジンでしたー。

『まったねーっ!!』


――


舞台裏。

大体、台本も用意してないとか亘里のアホ舐めてんの!? こんなん毎回毎回やらされたら性格擦れちまうわ!!

 もう充分擦れてぶがぶろろばぼじじゅぶ!

あーあ。ゲストでも呼んで遊び倒そうか。あ、名案。さて、じゃあ誰を潰してやろうかな。うふふふふ……

旧テリ通その2

【掲載当時とは公開状況が異なりますのでご注意ください】

ハイ、どうもこんにちは。赤い閃光、剣術小町、赤の悪魔憑きの二つ名でおなじみのフライヤと、

 え~と、相方のジンや。

なにそれノリ悪。ここでハッチャけておかないと作者がただの根暗で喋り下手だってバレちゃうでしょ?

 今まさに自分でバラしといてよく言うわ。

ハ~イ、そんな感じでやっていきましょう。「テリング・ウェイ」へようこそ!!


――


前回はイリスカについて語っただけだから、今回はそれ以外についてちょっと語っていきましょう!

 なんか今回異様にテンション高いな。なんかあったんか?

別に何も。

 ……そか。

というわけで、まずはこちら。『紫電の箱庭-Thunder Bird-』で~す。
こちらは紫千(しち)という10才くらいの女の子とアルゼルという20才くらいの青年の禁断の恋物語です!

 あれ? そんな話やったっけ?

ホントは違うけど。

 ……

恋をするのは確かよ。でも、それは紫千が一方的にするだけ。アルゼルはそれに答えなかった。
そしてそれがきっかけになって悲劇が起こってしまうのだけどそれは読んでのお楽しみという訳で。

 確か亘里にしては珍しく完結しとるんやったよな。

そうね。これだけは完結してる。ほかは未完だけど。でも物語って語り始めるのは簡単だけど終わらせることはとても難しいのよ。
どんな趣味にしたって完成まで漕ぎ着けるのはほんの僅かよ。それ以外は失敗作として途中放棄されたり、改変されて他の作品造りに再利用されたりするの。
とくに物語創作なんて、なかなか終わるものじゃないの。だからこそやりがいとか、感動とかがあったりするわけだけど。

 詳しいな。

そりゃあね。ネタバレになるからあんまり言えないけど、私にはそういったことを知ろうとする気持ちがあるもの。
とはいえ、紫電の箱庭は詩作品。曖昧で抽象的な作品なのよ。だから深夜のテンションで書き切ることも出来るってわけ。文量も短いし。
それでもブラッシュアップを含めて、さすがに一晩で書き上げたわけじゃないけれど。

 ふ~ん。詩って言うとポエムっぽい感じに聞こえるけど。

うん。でもこの厨二病全開な詩を見てポエムと表現する人はあまりいないと思うな。
ポエムという言葉が元々何を指しているのか私は知らないけれど、皆が普通抱くであろうポエムという言葉とは大分違うイメージの作品なのは確かよ。
ちなみにこの作品続編の構想もあったりするの。
もし亘里がボカロPになったら何か起こるのを期待していいと思う。

 ほう。ぼかろぴー……。なるほどな。

知ッタカしてもバレバレよ。
まぁその辺はいずれ語るかもだから、暇ならググりなさい。

 ググ……?

馬鹿は放っておきましょう。次よ。


――


続いて、『ロギオン・ヴィレ』。
これはバトルあり魔法ありの学園物小説。一番ラノベっぽい雰囲気じゃないかしら。

 でも序章しか出てへんやないか。
 しかも学園物らしからぬ雰囲気やで。

そうね。亘里も書いた後に失敗したって思ったのか、現在書き直してる最中よ。
序章はラノベらしく女の子を可愛らしく書きたいって思って書いたみたいね。
今までの作品で女の子の可愛さを書けたっていう自信がなかったのね。
でも、主人公に焦点を当てたら学園が出てこなくなったという、荒唐無稽な有様ね。
これはさすがに書き直さないとちょっと……
一応この作品では今までの作品に出てきた魔法全てを出して、混沌感を出したかったそうなのだけど、それ以前に過去作そのものが出来上がっていないのだから、明らかに出すタイミングを間違えてるとしか思えない。
まぁのんびり続きを待ってれば、5年後くらいにひっそり動き出す…かもしれない。

 気の長い話やな。


――


『シールド』。この話はガンアクション風恋愛戦争小説よ。

 意味が分からん。
 何処ら辺に恋愛要素があったんやろ。

勿論これから書く予定よ。
と言っても、いつになるか。今は亘里はイリスカに注力するため、シールドは全力放置プレイ真っ最中だから、イリスカが落ち着くまでは動きがないんじゃないかしら。
安全装置ネタで突っ込まれたって聞いたけど。ベタだからねぇ。
第1章ではそんなノリでもいいんじゃないかしら。
そのうちもっと高度な駆け引きが出てくると信じましょう。


――

ここからは未発表作品よ。

 未発表てw
 紹介する意味が分からんな。

そうね。まぁ今更気にしても仕方ないし。諦めて頂戴。
『ウィスタリア-エーテル』。イリスカと対をなすお話として作られてるの。

 対? なんでやねん。

まぁ色々な意味があってね。ネタバレだから言えないけど。
海と僅かな遺跡だけになった世界で必至に暮らす人々と世界のお話よ。

 海と遺跡だけの世界? なんや退廃的な話やな。

これも大きなお話の流れがあって、長編になりそうなのよね。

 ホント、大作志向やな。だから完成しな、ゲフンゲフン!


――


『クリムゾン・アイズ』
イリスカのリメイク版ね。

 完成させてから企画しろやw

その通りね。イリスカは小学生の頃に作ったってことだし、もっと色々出来るんじゃないかって思ったのかもしれない。
長ったらしいイリスカをもっとシンプルな構成で分かりやすく制作できないかってことみたい。

 完成はいつになんねやろ。


――


『エターナル・ゼロ』
良く分からないジャンルの冒険物よ。

 冒険物、ちゃうんかい。

ううん。もっと多彩よ。バトルあり、SFあり、ミステリーみたいなのもあるし、ロマンものでもある。

 そんなんばっかやな。

これは実は一度だけサイトで公開されていたりもしたんだけど、今は丁度いい区切りまでお話が進んでいないのと、書きなおそうかどうか迷ってるから載ってないの。
そして、実は一度亘里がマンガにしたこともあったんだけど、そっちはサイトのレイアウトの関係で載っけていない。
反応を伺ったところ……、区切りが悪いって意見が大半だったみたい。

 続きは書かへんの?

もう、絵はコリゴリだそうよ。

 専門学校まで通っといてそんなんでええんか? もったいな。


――


あと他にもニコニコ動画で動画を投稿してるみたいだけど、そっちは今度にしましょうか。

 なんか今回あんまり毒吐かへんな。

いつも毒舌だと思われるのも気分が悪いしね。
あと、これも未だ作中で出て来てないかもだけど、私は物語の中でもキャラが定まってないっていう設定があるのよ。
だからテンションによってはこんな日もあるの。
まぁ結局は探り探りということよ。
前回で危ういフラグを立てといて何の展開も思いつかなかったというか、まぁ色々よ。

 大人の事情か。しゃーないな。

動画を出力する時間が暇だから仕方なくこんなの書くしかないのよ。

 最後にぶっちゃけたな。

……追記なんだけど、うたいとエタゼロは序章のみ公開したみたいね。
他にもアルコなんかが序章のみ公開よ。
例によって更新は未定だから、あまり期待しないであげて。

第1回

説明しよう!
『テリ通』とはッ!?
個人サイト『テリング・ウェイ』の最新情報をお届けするための書き下ろしコラム、『テリング・ウェイ通信』の略なのである!
毎回ゲストキャラに登場していただき当サイトの最新情報をご案内していただくのだ!
はてさて……、今回のゲストは……ッ!!

クレア「……えっと、どうもこんにちわ。『イリスカ』より来ました、クレア=ヴァーミリオンです。勝手も何も分からないけど、よろしくお願いします。……それから、もう一人ゲストがいるみたいなんだけど……知らない人なのよね。まぁいいわ、どうぞー」

天壌「あの、その……『人間倶楽部』の天壌命です」

クレア「わぁ! 綺麗な女の子! 黒髪サラサラ! 超絶美少女の登場ね!」

天壌「……そんなことないです。クレアさんも、……綺麗」

クレア「あはっ、お世辞だとしても嬉しいなぁ。私は本編だと今人間殺しまくってて相当病んでるから、こういう場は本当に癒されるなぁー」

天壌「……病んでるクレアさん……。なんだか………………じゅるり」

クレア「……あれっ? 何で今舌舐めずりしたの……?」

天壌「……なんでも、ないよ?」

クレア「……ホント?」

天壌「……う、うん……」

クレア&天壌「……………………」

クレア「ま、まぁ気にしないでおこうか! ……気にしたらドツボに嵌まりそうだし」

天壌「そ、そうです! 気にしたらダメです。…………ふふ、捗るわ」

クレア「なな何がッ!!?」

天壌「気にしないで。それより、このコーナーの趣旨を説明するんじゃないの……? カンペが出されてるし……」

クレア「ああ、そうだったそうだった。ミコトちゃんの謎発言に気を取られてすっかり失念しちゃってたわ。今回の更新は『天壌命の人間倶楽部』第三話⑦ね! 内容はよく知らないけど、何をしてるの?」

天壌「霧橋先輩の足の指をしゃぶってたわ……」

クレア「えっ……?」

天壌「先輩ったら、すっごく気持ちよさそうにするんだもの……。見てるこっちが興奮しちゃうわ……」

クレア「え、えぇっ!? そ、そんなエッチな話だったの……? どうしよう、いつか私もそういう展開に……?」

天壌「……ふふ、クレアさんもとっても綺麗ですよね。……ふふふふ」

クレア「なんか怖いっ! 怖いから!」

天壌「大丈夫よ、怖いのは最初だけ。すぐによくなるから……」

クレア「ダメ、ダメよ……! 私の初めてはフレアに……って何口走ってんの私!? 違うし、違うから! そういうんじゃなくて……」

天壌「じっとしてて。キスが出来ないわ」

クレア「しなくていいからっ! ちょ、やめ……ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!!」

第2回

説明しよう!
『テリ通』とはッ!?
個人サイト『テリング・ウェイ』の最新情報をお届けするための書き下ろしコラム、『テリング・ウェイ通信』の略なのである!
毎回ゲストキャラに登場していただき当サイトの最新情報をご案内していただくのだ!
はてさて……、今回のゲストは……ッ!!

クレア「……えっと、なんで連投……? 他にも候補はいっぱいいたんじゃないの……? 旧テリ通らしきものではフライヤがやってたんじゃなかったっけ……? え……? 制作者の意向により……? 知らないわよ、そんなの。……はぁ」

フラム「さぁ、平伏すが良いわ! あたしこそは《劫火のフラム》よ! その名は世界に轟き、天を揺るがし、地を駆け巡る……! あたしの威光の前に竦まない者は皆無! いやさ絶無! 三千世界に知れ渡るこのあたしの存在感と言ったらまさに神! 神々しいわ! 存分に崇め奉りなさいッ!!」

クレア「……なんでよりによって、百合展開なのよ。わたしはそういう趣味ないのに……。ホントならフレアといっぱい……いっぱい話したかったのに。どうして女の子と……女の子と……あんな……あんな……ッ!」

フラム「ちょっとッ! なに盛大にシカトぶっこいてくれちゃってんのよ! あたしが誰だか分かってないの!? だったら何度でも教えてあげるわ! あたしはフラム! 《劫火のフラム》よッ!!」

クレア「うぁああああああああああーーーーーーーーーーーー!!! 消えろぉ! わたしの記憶! 無くなってしまえぇぇえええええ!!!!」

フラム「きゃあッ!」

クレア「な、なんなのこの子!? いつの間にいたのよ! びっくりしたぁ……」

フラム「……なんなのはこっちの台詞よ。蹲ってたかと思ったらいきなり声を上げたりして……。もう、脅かさないで頂戴」

クレア「うわぁ! これまたすっごい可愛い子が来た! ねぇねぇ、名前はなんて言うの?」

フラム「(クッ……! 三度も名乗らせられるなんて屈辱だわ……こいつ、天然なのかしら? シアンと同じタイプね)…………フラム」

クレア「え? なんだって?」

フラム「フラムだって言ったのよ! いい加減にしないと怒るわよッ!」

クレア「えぇーー!? なんで怒ってるの、分かんない! でも可愛いから許すわ! ねぇねぇ、わたしとお話ししましょ?」

フラム「ちょっとッ! なんであたしがお子様扱いされてるのよッ! それとアンタ、目を輝かせすぎよ! 変態なんじゃないの!?」

クレア「もうっ。そんな乱暴な言葉遣いしちゃ、ダメだよ。不満があるならお姉さんが聞いてあげるから」

フラム「聞いてないから言ってんでしょうがッ!! ああ、もうッ! 腹が立つわね!」

クレア「えへへ……。おこりんぼさんだね、フラムちゃんは。でも怒ってても可愛いのは美少女の特権よね、羨ましいなぁ……」

フラム「アンタに言われても嫌みにしか聞こえないんだけど……」

クレア「……え、なにか言った?」

フラム「……この都合の良い耳の遠さは、ホントにアイツそっくりよね」

クレア「アイツって誰のこと……? ははぁん、さてはフラムちゃん。その子のこと好きなんでしょ?」

フラム「ハァッ!? バッカじゃないの!? あんな愚鈍で馬鹿で天然丸出しで何の取り柄もないただの唐変木のどこが好きだってのよ!? 大体、魔導士として生きると決めた日から、色恋沙汰になんてキョーミないのよ! あたしは世界最強の魔導士になってみせるんだからッ!」

クレア「ふふ、真っ赤になって照れちゃって。可愛いなぁ」

フラム「この女、消炭になりたいのかしら……?」

クレア「ありゃりゃ、「巻いて」って指示が来たから急がないと。それで第五話の④節が公開されたんだって? どんなお話なの?」

フラム「アイツの妹のシリアに魔導具の使い方を指導してあげたわ。あの子は筋が良いからグングン伸びるでしょうね。アイツなんて目じゃないくらいに」

クレア「ふぅん……。家族ぐるみの付き合いなんだね。上手くいってるようでお姉さん、安心したよ」

フラム「違うって言ってんでしょうがッ!」

クレア「あはは、ごめんね。それで、その子のどんなところが好きなのかな?」

フラム「……だから、人の話を聞けぇぇぇええええええええええ!!!!!!!」

第3回

説明しよう!
『テリ通』とはッ!?
個人サイト『テリング・ウェイ』の最新情報をお届けするための書き下ろしコラム、『テリング・ウェイ通信』の略なのである!
毎回ゲストキャラに登場していただき当サイトの最新情報をご案内していただくのだ!
はてさて……、今回のゲストは……ッ!!

クレア「ハイハイ、メインパーソナリティのクレアです。もう、いい加減覚悟を決めたわ! どんな変な子でもばっちこいよ!」

サクヤ「フフ……、ついに来ましたわねこの時がッ! さぁさ、この美貌にときめくが良いですわ! 舞い散る花のようにしなやかに。舞い踊る雪のように美しく。麗しの姫君の艶姿、とくとご覧に入れましょう! 氷楔のサクヤ、ここに見ッ参ッッ!!」

クレア「なんだか前回の子と似たようなノリね……。ひょっとしてフラムちゃんのお友達かしら?」

サクヤ「トーゼンですわ! フラムは私と共にお父様の指導の下、貴族道を叩き込まれたのですから! まぁ多分にわたくしの影響も受けているのでしょうけれど……」

クレア「そっかー。同じ穴のムジナということか……」

サクヤ「……ん? なにか仰いまして?」

クレア「ううん、なんでもないよ! いやぁ、にしてもサクヤちゃんも可愛いなぁ。フラムちゃんも可愛かったけど、違うベクトルの可愛さだよねぇ」

サクヤ「むふっ、トーゼンですわ! けれど、可愛いだけではありませんのよ! 美しく、強く、気高く、誇り高い……。貴族の鑑のような存在ですわ! ああ……、完璧すぎて自分が憎いですわ……」

クレア「ナルシストの鑑のような子だね……」

サクヤ「……ん? なにか仰いまして?」

クレア「う、ううん! 何も言ってないよっ!」

サクヤ「そう……? ならいいのですけど……」

クレア「ツッコミたくて仕方ないけど、あまりに自信満々だからツッコミづらいよ……。と、それはともかく。いよいよ第六話ということだけど、ここで出てきてるユキナちゃんってサクヤちゃんにそっくりじゃない? ひょっとして同一人物?」

サクヤ「なッ……! な、なな何のことでしょう……? 気の所為ではありませんの? ち、ちちちちっとも似てないと、おも、おもおも思うのにぇすけろ……」

クレア「これ以上ないくらい噛みまくってるけど……。むしろ自らバラしているような向きもあるけど……。あと、ここに出てきてるもう一人の子ってひょっとしてフラムちゃん……?」

サクヤ「ッッッ……!!? $%&¥#*@!?」

クレア「ゴメン……。何も聞かなかったことにするよ。……ほら、スタッフの方がお茶出してくれたからそれで一息つきなよ」

サクヤ「……ふぅっ。良いお茶でしたの。心が洗われるようでしたわ……。いったい何処の高級茶葉ですの……?」

クレア「え……? 普通のインスタントだけど……。あれ……? サクヤちゃん!? いきなり白目向いて倒れちゃって、どうしたの!? 返事して!!」

サクヤ「……お父様、申し訳ありません……。わたくし……、貴族としてまだまだ未熟でしたわ……。……お許しくださいませ……」

クレア「えぇ……!? ちょ、ちょっとぉ! サクヤちゃん、目を覚まして! サクヤちゃーーーーんッッ!!!」

第4回

説明しよう!
『テリ通』とはッ!?
個人サイト『テリング・ウェイ』の最新情報をお届けするための書き下ろしコラム、『テリング・ウェイ通信』の略なのである!
毎回ゲストキャラに登場していただき当サイトの最新情報をご案内していただくのだ!
はてさて……、今回のゲストは……ッ!!

シリア「どうもこんにちわ。シリアと言います。今日はお世話になります」

クレア「やぁーーっときたぁぁーー!! ようやくだよー、もうっ! 変な子ばっかりで困ってたところだったんだよ! まともな子が来てくれて嬉しいなぁ。第4回にしてついにまともに進行が出来る日がきたよ!」

シリア「え……そうだったんですか? わたしなんかじゃみんなを楽しませられないと思うから、心配で心配で……」

クレア「そんなの気にしちゃダメだよ! 普通っていうのは物凄いアドバンテージなんだから! ホント貴重で希少でありがたいものなんだよっ! はぁー……、生きてきて良かった……」

シリア「そ、そんなにですか……? 刺激が足りないとかないですか? ちゃんと満足してもらえますか?」

クレア「いいから。そんな余計な心配はしなくていいから。そういえば、シリアちゃんは最近魔導士になったんだよね? 私の世界には魔導具ってないから、魔導具を使うってどういう気持ちがするものなのか、すっごい気になるんだよね」

シリア「魔導具を使う気持ち……。そうですね……、魔法みたいだなって思います。本の中でしか見たことないけど。けど自分が思い描いたとおりに使いこなすのは本当に難しいですよ。わたしの場合はコントロールがまだまだ未熟で……。木を揺らそうと思ったら、枝ごとへし折っちゃったりしますし」

クレア「そっか……。この子も規格外なんだったっけ……。あんまり参考にはならないかなぁ……」

シリア「ごめんなさい……」

クレア「え……? ああ、いいのいいのっ! 気にしなくて良いんだよ、そんなの。シリアちゃんにはそれだけの才能があるってことなんだから、それは誇るべきところなんだよ」

シリア「……そうでしょうか? わたし、なんだか恐れ多くて……」

クレア「良い子だ……。なんか付き合わせちゃって申し訳なく思えてきたよ……」

シリア「そんな……こちらこそ期待に添えなくて申し訳ないです……」

クレア「いえいえ……」

シリア「いえいえ……」

クレア「(は、話が進まない……!)と、とにかく、更新した第六話②について伺うよ。マグちゃんとユキナちゃんのお話だね」

シリア「はい、わたしと同じような病気の人がフラムの他にもいたんですね。一刻も早い快復を願います」

クレア「あ、あれ……? 気づいてない? どう考えてもそのマグちゃんがフラムちゃんのことなのに……」

シリア「え……? なんのことでしょう……?」

クレア「ま、まぁいいか。そうだね。早く良くなるといいね。……そっか。これが天然……。主人公の家柄がなせる技なのか……。ねぇ、シリアちゃん。お兄ちゃんのことはどう思う?」

シリア「はい。そうですね……。普段はおっとりしていて、ぼやっとしているようなんですけど、妹のわたしをすごく大事にしてくれる優しい兄なんです。ああ見えてやるときはやる人なんですよ! ……でもちょっと、勘が鈍いというかなんというか……。察しが悪いところはあると思いますね。ちょっと鈍いんですよね、あの人。そういうところも含めて兄の良いところだと思うんですけど。あれ……クレアさん? どうかしました?」

クレア「(同類だよっ!ってツッコミたい! 鈍いのはお互い様だよって、すっごく言いたい! あと、フレアにも当てはまるところがあって、こっちも気が気じゃない!)そ、そっかー。良いお兄ちゃんなんだね。今度のゲストで呼ぼうかな。他になにか言っとくことある?」

シリア「そうですね……。やっぱり兄の良さをそれだけでは表現しきれなかったと思うので、もう少し話しても良いですか。すぐ終わりますので。そういえば昨日、兄がシチューを作ってくれたのですが、それがすっごくおいしかったんです。兄は料理が得意なんですよ。隠し味の使い方が上手いんですよね。口に含んだ瞬間のあの芳香は誰にも真似できません! それにわたしが高熱で倒れてしまったときも、ずっと頭を撫でてくれたんです。子供みたいで恥ずかしいとも思うんですが、やっぱり嬉しいって気持ちのほうが大きいんですよね。なんだか手を通して心まで伝わってくるような気がして。それに弓の腕前は実は街でも指折りの名手なんですよ! そんな人が自分の兄だなんて鼻が高いです。でもそれなのに兄はいつも腰が低いんです。笠に着ないところは本当に立派だと思います。それに……」

クレア「ブ、ブラコンきたぁ……。これ、いつまで続くんだろ……。しまったなぁ、地雷踏んじゃったかも……」

シリア「それに兄はわたしが作ったハーブティーをとても美味しそうに飲んでくれるんです。作りがいがあるというか何度でも作りたくなるというか。年上とは思えないくらい油断した可愛い笑顔を見せるんです。あれは妹だけに見せる一番魅力的な兄の素顔なんです。わたしはそのとき兄さんの妹で良かったと心から……(以下延々と続く)」



第5回

説明しよう!
『テリ通』とはッ!?
個人サイト『テリング・ウェイ』の最新情報をお届けするための書き下ろしコラム、『テリング・ウェイ通信』の略なのである!
毎回ゲストキャラに登場していただき当サイトの最新情報をご案内していただくのだ!
はてさて……、今回のゲストは……ッ!!

クレア「今までずっと女の子ばっかりがゲストで来てたけど、ついに男の子もゲストでやってきたよ! どうぞ!!」

シアン「シアンです。どうも」

クレア「えぇっ!? それだけ? もっと他にもあるでしょ、ほら!」

シアン「じゃあ、えっと……好きなものは料理をすることと妹の作ったハーブティーでくつろぐことです」

クレア「……シスコン」

シアン「えっ……?」

クレア「ううん! なんでもないよ! 妹のシリアちゃん、可愛いもんね! 気持ちは分かるよ。……あのブラコンっぷりにはちょっと引いたけど」

シアン「やっぱり他人の目から見てもそうなんですね! 兄として鼻が高いです! 見た目は大人しそうだけど、あいつは意外とやんちゃなところもあって。僕も結構手を焼かされたりしたんですよ。最近は落ち着いてたけど、高熱が解消されてからというもの、またぶり返しているみたいで、ちょっと心配なのはあるんですけどね! けど、結局元気でいてくれるならそれが一番嬉しいです」

クレア「うん。分かったから黙ってていいよ。ほっとくとまた妹ーク(妹に関する愛を語る喋りのこと)でページ使い切っちゃうだろうから」

シアン「そうですか……。残念です。僕の拙い喋りでは妹の魅力を語り尽くすのに紙面はいくつあっても足りないのに……」

クレア「だからやめろって言ってるんだけどね。それはともかく……、第六話③が公開されたけど、これに関して話すことはある?」

シアン「う~ん……これといって特に……」

クレア「……そっか、フラムちゃんのほうは意識してるみたいだったけど、シアン君のほうはあんまりフラムちゃんに興味がないのかな……?」

シアン「え……? フラムなんて出て来てないじゃないですか?」

クレア「え……?」

シアン「え……?」

クレア「ええっと、じゃあ、シアン君はフラムちゃんのことをどう想っているのかな?」

シアン「嫌いです」

クレア「え……?」

シアン「見た目は確かに可愛いけれど、そんなものに惑わされちゃいけません! あいつは鬼か悪魔の仲間ですよ! 今まで散々なことに巻き込まれましたからね! 妹のことでは感謝してはいるけど、でもそれだけですよ! ええ!」

クレア「頑なだねぇ……。でもフラムちゃんが困ってたらなんだかんだいっても助けてあげるんでしょ?」

シアン「そりゃあ……あいつには恩もあるし……。それに泣きそうなあいつの顔なんて見たくないし、だから仕方なく助けますよ。やれる範囲でね」

クレア「…………素直じゃないなぁ。シスコンのくせに」

シアン「……ちょっとちょっと、待ってください。僕の妹に対する愛をそんな安っぽい陳腐でチープな言葉で表現しないでください。いいですか? 僕ら人間を惑星とするなら、妹とはすなわちその中心に位置する恒星のごとく君臨するまさしく神の――」

クレア「はい! それじゃあまた次回! バイバーイ!」

シアン「ちょ……! まだ途中なのに――! クッ! シリア……、至らない兄でごめんよ……」



第6回

説明しよう!
『テリ通』とはッ!?
個人サイト『テリング・ウェイ』の最新情報をお届けするための書き下ろしコラム、『テリング・ウェイ通信』の略なのである!
毎回ゲストキャラに登場していただき当サイトの最新情報をご案内していただくのだ!
はてさて……、今回のゲストは……ッ!!

クレア「……できれば呼びたくなかったけど、来ちゃったからには紹介しましょう、天性の異常者カイウス=アルカンスタ君です!」

カイウス「全国の美少女諸君、それから美幼女諸君アイラヴユー、間違えた。こんにちは。俺のことを踏んでください。……じゃなかった、カイウス=アルカンスタです。以後お見知りおきを……」

クレア「うわぁ……」

カイウス「ごめんなさい、クレアさん……。そんな熱い眼差しを向けられても、俺はそれに答えることができないんだ。何故なら俺には世界中のロリータたちに、愛をもって答えてあげる義務があるから……」

クレア「う、うわぁ……」

カイウス「……ふっ、賞味期限切れには興味ないんでね。悪く思わないでくれ給ぅえいっ!? どうして剣を抜くんだ!? 落ち着き給え!」

クレア「……今、わたしが、……なんだって?」

カイウス「そんな残酷なことを何度も言わせるなんて……。そんなに俺を困らせて何が目的だい? けどそれを望むのなら何度でも答えてあげるよ、この行き遅れの年増女ぐぅわぼっ!!」

クレア「……今謝るなら、優しいお姉さんが許してあげるよ……?」

カイウス「うるせぇ、干涸らびた消耗品の分際でッ! 死んで十代に生まれ直せクソBBA!」

クレア「ふふ……、ゲストが相手だからってちょっと気を遣ってあげたら損しちゃった……。転生するのはアンタのほうよ! あたしはこれでも……ぴちぴちの三十代なんだからッッ!!!」

カイウス「何がピチピチじゃいッ! 何時代の表現使ってんだこの色呆けがァ! 大体、三十路なんてファールボールもいいところだろうがッ! そんな女が初恋引き摺ってるなんて気持ち悪くて反吐が出るぜッ! さっさとコクって振られちまえ! 苔の生えた玉石なんぞ誰もありがたがりゃしねえんだよォォオオオ!」

クレア「わたしは今、人を斬る覚悟をしたッ! おじぃちゃん、ごめんなさい。禁を破ります。でも許してよね。この害悪の塊を斬ることで、きっと世界は救われるはずだから……。だから……死ねェェエエエエエ――――! このロリコン野郎ォォオオオッッッ!!!!」

第7回

説明しよう!
『テリ通』とはッ!?
個人サイト『テリング・ウェイ』の最新情報をお届けするための書き下ろしコラム、『テリング・ウェイ通信』の略なのである!
毎回ゲストキャラに登場していただき当サイトの最新情報をご案内していただくのだ!
はてさて……、今回のゲストは……ッ!!

クレア「はぁ、もう疲れた……」

シェルキス「随分とお疲れだね。もう始まっているんだけれど……」

クレア「……もう、そういうテンションじゃない……」

シェルキス「これはこれは……。私がどうにかするしかないかな。……不肖、私が出させていただいてる作品、劫火のフラムが更新されたと聞いて、このたびここのコーナーにも招待仕った次第になるわけだけど、皆さん楽しんでもらえているだろうか。息子、娘共々、頑張って盛り上げていこうと思うので、応援してくれると嬉しい」

クレア「……ありがとう。ありがたいんだけど、今までとの落差がありすぎて、どう返したらいいのか分からないわ……」

シェルキス「重傷だね……。その分、年長者としてリードしていこうかな」

クレア「年齢のことは触れないで……」

シェルキス「うん……? 見たところ十代から二十代くらいだろう? だったら大人に任せてくれて構わないよ。困ったときは助け合うのが人間という生き物だからね」

クレア「う、うん……。そ、そそそうよね……。(言えない……。三十代だなんて言えない……。実は数年しか年齢違わないなんて言えない……。あと、人間ですらないし……)」

シェルキス「ところで、キミたちのところの物語はどうなっているんだい? 最近は劫火のフラムばかりが更新されているようだけれど……」

クレア「え? ああ、それ……? えっと……。(更新遅れてるのは今更だけど、それはともかく、今絶賛人殺し中で、キリングモード真っ盛りだなんて言えるわけない……。どうしよ……)」

シェルキス「む……? 何かまずい質問だっただろうか……」

クレア「ううん! そんなことないよ! 田舎者の主人公が大冒険の末に世界を救う大スペクタクルなんだからっ!」

シェルキス「なんと! それは素晴らしい。実に面白そうだ。今度娘にも読ませてみよう。いい話を聞いた」

クレア「そ、そう……? 良かった。た、楽しみにしててよねっ。(どうしよ……。幻滅されなきゃいいけど……)」

シェルキス「ふふ……、シアンもきっと楽しんでくれるだろう。父として、満足に子供たちを遊ばせてやれなかったからな。せめて物語の中だけでも素敵な夢を見せてやりたいものだ……」

クレア「はは……、そう。喜んでくれて何よりよ……。(ヒィ……、なんかスゴイ責任感じるよ……。今度土下座して謝ろう……)」

第8回

クレア「はぁ……問題のある人ばっかりのフラムシリーズのゲストがまた来たみたいよ……。ホント勘弁してもらえないかなぁ……」

ミチヤ「ハッハハハァ! 漏らしてはいけない本音がダダ漏れではないか! クレア君っ! しかし安心し給え! 私はキミの懸念を裏切って見せようではないか! なにせ私は貴族! 人の上に立つものだからね! 当然、品のあるトークをお約束しよう!」

クレア「……そう? 嫌な予感しかしないけど……。言葉の節々から嫌な予感を悉く煽られてる気がするけど……。絶対に期待しちゃいけない空気をひしひしと感じるんだけど……」

ミチヤ「ふふ……っ。心配性だなぁクレア君は。だが気に病むことはないよ。なにせ私は貴族だ。爵位持ちなのだよ。それは私が優秀であることの証左である言っても過言ではあるまい」

クレア「……安心できる要素のはずなのにちっとも信頼できないのがある意味スゴイ気がする……」

ミチヤ「そうだよ!もっと褒め称えてくれ給えよ! 私の優秀さは褒め称えられ、称え奉られ、担ぎ上げられて奮い立つのだから! さぁさぁ、遠慮は要らないよ。言葉の限りを尽くして絶賛していいのだよ! さぁ!!」

クレア「……どうしてこう、会話のキャッチボールが出来ない人ばっかりがゲストに来るんだろう……」

ミチヤ「ふふ……っ。照れてしまっているんだね。分かるよ。誰だって最初は恥ずかしいものさ。だが慣れてしまえば皆、臆面もなく本音を語れるようになるさ。大事なのはほんの一握りの、僅かな勇気さ。さ、恥ずかしがらずに勇気を出して。さぁ、ミチヤ様かっこいい素敵抱いて、と言ってしまってもいいんだよ……?」

クレア「頼まれたって言いたくないからそんなの」

ミチヤ「全くそんな真っ赤になって否定しなくたって、私には伝わっているから心配しなくていいんだよ。全く私という生き物は、ホントに罪な生き物だよ……」

クレア「……話を聞かないってことは、確かに罪悪だとは思うけど……」

ミチヤ「しかしそれも、貴族として生まれてしまった宿命と言っても良いだろう。この世に生を受けた瞬間から背負ってしまったカルマなのだね……。嗚呼……、また一つ、私は罪を背負ってしまった……。神よ、お許しください……」

クレア「……もういいや、相手しなくて……。…………そろそろ休暇もらえないかな……。もうこんなところで司会するの疲れちゃったな……」

第9回

『クレア × 菜摘』

クレア「ホントに久々だけど、人間倶楽部からのゲストが来ました! 霧橋菜摘ちゃんです! どうぞー!!」

菜摘「はぁ。どーも」

クレア「あれ……。テンション低い……? せっかく気持ちを切り替えてがんばってみようかと思ってたのに……。さっそく出鼻を挫かれたかなぁ」

菜摘「う~ん。話に聞いてたのと違うんだよなぁ。もっと『人殺しまくってて鬱ってる』ていうから期待してきたのになぁ……。フツーのパンピーじゃん。あたし、そういう子、あんまし興味ないんだよねー……」

クレア「かつてのミコトちゃんと同じこと言われてるよ……。どうしてそんな病んだ子がお気に召すのかなぁ。ちょっとわたしにはよく分からない感性だよ……」

菜摘「ハァッ!? ……たく、これだからパンピーはつまんねーってんだよ。茉水にしろ天壌にしろ、ああいう頭のネジがぶっ飛んだヤツのほうが断然面白いっつーの。フツーの感性とか要らんし。おめーらはおめーらだけで付き合ってろよ、寒いんだよボケが」

クレア「ど、どうしよう……。なんか怒らせちゃったし……。でもそっか。病んだ感じのが好きな子もいるんだね……。じゃぁ……」

菜摘「(ビクッ!) ……なんだか異様な気配が……」

クレア「もういいや。良い子振んの疲れた。わたしにはフレアだけいればいい。それ以外はどうでもいい。みんな死んだらいいんだ」

菜摘「スッゲ! カッコイイ! ヤバイ、熱くなるわコレ! なんだクレアさん、やればできるじゃないですかぁ! も~ぉ、最初っからそうしててくださいよ~!」

クレア「なにアンタ、うっさいんだけど。黙りなさいよ。口を開くな人間風情が」

菜摘「(ポゥ……) あの、姉御って呼んでいいですか……?」

クレア「口を開くなって言ったのが聞こえなかったのかしら。殺すわよ」

菜摘「(ズキュゥゥン!!) ……どこまでもついていきます……ッ!」

クレア「……あ。あれ……? わたしは今まで一体何を……? というか、菜摘ちゃん? どうしてそんな熱っぽい視線をわたしに向けてるの? 急に態度変わりすぎじゃない……?」

菜摘「ねぇ、今のもっかいなってみてくださいよ! 今のスッゴイ格好良かったし!」

クレア「……知らない。わたしは何も知らないよ……?」

菜摘「またまたぁ! そうケチ臭いこと言わないで、もっかい見せてくださいよぉ!」

クレア「ああ、もう分からないってば~!」

菜摘「あ、ちょっと何処行くんすか! 待ってくださいよ~! クレアさ~ん!」

第10回

『クレア × フレア』

クレア「ついに……ついにこの時が来たのね……。長かった……。長かったよぅ……」

フレア「なんか、大袈裟じゃないか? 確かに大分初期から更新しててこのコーナーに登場するのが第10回ってのも大概だけどさ……」

クレア「まったくよっ! もうっ! ホントに大変だったんだから! ロクに話は聞いてもらえないし……。なんか変なのに狙われるし……」

フレア「そうか……。よく分からないけど、大変だったんだな……」

クレア「…………ねぇ、フレア。その……やっぱりまだ気分が良くないから、その……ちょっとおぶってもらってもいいかな……?」

フレア「ハァッ!? なんでそうなるんだ?」

クレア「だって……もう立ってられないくらい疲れちゃったんだもん! いいじゃん! 一文字違いの名前のよしみでちょっとくらい甘えさせてくれてもいいじゃん!」

フレア「いや、確かに……。紛らわしい名前だとは思うし、実際縦に並んでると一瞬見分け付かないけどさ……。それとこれとは話が……」

クレア「……最後かもしれないじゃん……。いいでしょ……? ちょっとだけだから……。お願い……」

フレア「分かったよ……。しょうがねえな。……ほら」

クレア「フレア……! アリガト。……よいしょ」

フレア「(うおっ! なんか妙に暖かいし、柔い……。なんだこれ、アレコレ当たって何かとやばいぞ……!)」

クレア「ねぇ……重くない……? わたし、ヘンに鍛えてるから、フツーの女の子より重いかも……」

フレア「いやッ! ゼンゼン重くねえからッ! むしろアレがアレすぎて色々とやばい……!」

クレア「そう……? よく分かんないけど、良かった……。フレアの背中って、おっきいね。また成長したんじゃないの……?」

フレア「いや……、むしろ成長したのはむしろそっち……。っていや、なんでもないぞッ!」

クレア「どうしたの……? ヘンなフレア。ふふっ」

フレア「いや、変なのはそっちのほうだろっ! どうしたんだよ、急に……」

クレア「そうだね……どうしたんだろ? 急に、ね……。なんかこうしてると安心する……。……ふあー……」

フレア「おいおい、まさか眠っちまったんじゃねえだろうな!」

クレア「え~、まさか~? そんなはずないよ~……。くぅ……」

フレア「おいぃ! 言ってるそばからそれかよ! どうすんだよコレ! オレ、いつまでおぶってりゃいいの!?」

クレア「おねがい……ずっと。……このまま……」

フレア「オイィィ!! 暢気に寝てんじゃねえよ! 人の背中でぇ! なんでじゃああああああああああああ!!!」